2022年4月23日土曜日

【実用Tipsとライフハック】だれかが亡くなったとき Part.01「お葬式の費用を圧縮する」




霧原めいです。

 

今回は、役に立つかもしれない、実用的な内容を書いてみました。

誰かのお役に立てたら、うれしいな。 



この記事は、お葬式の忙しさを生き延び、お葬式の費用を圧縮するためのライフハックについて、個人の意見を書き連ねたものです。




色々あって、人付き合いが殆どない家庭で育ちましたので、
葬儀に行くことも、そういう話を聞くことも、なかなかありませんでした。

 

私の知り合いに、喪主側を経験している人はあまり居ませんでしたし、
それが聞けるくらいの関係性は、ありませんでした。


段取りは葬儀屋さんがやってくれますが、お金のことは自分で考えるしかありません。

 


何回か経験すると、コストを圧縮できる部分が何となく見えてくるかもしれません。 

 

でも、初見ではわかりませんから、言われるまま、お金を払ってしまいそうになります。

 


だから、そういった誰かの役に立つよう、 
私が経験したことについて、記録を記しておきます。 


 

基本的に、お金に余裕がない人向け、の記事です。

 


お金があれば、オプションをつけたり、行政書士さんを雇ったりして、
全部任せてしまえば、良いです。


身体が、資本です。 






・お葬式をする意味



葬儀は、その人のためにやることでもありますが、
生きている人の為にやるという意義が大きいと思っています。

 

最後の顔を見て、別れを実感し、気持ちを切り替えるためのもの。 

 


喪主側には、それに加え、別の意味を持っています。

そういったことを聞いてはいましたが、実際に体験するとその意味がよくわかります。

 


誰かが無くなったあとは、かなり忙しいです。
頼る人がいない状況だと、身体を壊すくらい、忙しいです。

 

斎場の方がテキパキと段取りしてくれますが、
それでも、やることが沢山あります。

 

人間関係的な部分も絡むので、やることリスト通りに動くだけでも結構キツいです。

 

けれど、忙しく動きまわることで、そのショックを軽減できます。
悲しんでいる暇は、ありません。

 

特に通夜のときなどは、これからの手続き、お金のこと、
来てくれた人への対応等で、泣いている暇などありません。

 

一息ついて、葬儀のときに、ふと、気持ちが戻ってくる感じですが、
それでも、やることがあるときは、そっちに気は向きません。

 

初七日まで終わって、家に帰った後、疲れと「何だか良く分からない、言葉にできない感覚」が一気に来ます。それは、単純な悲しさとか、喪失感ではありません。

 


やることはそれからもしばらく続きますが、とりあえず、一息つけます。

その頃には、最初のショックは、ほとんど無くなっています。 




個人的まとめ



・そうする必要が無い限り、お葬式の費用は、圧縮した方が良いです。




ケチっても、高いです。


 

それを非難するような人は、自分が喪主になった経験がないか、
恵まれた環境にあるだけの人なので、無視して良いです。


 

喪主には、喪主の人生があります。
生きていく必要が、あります。


  

それに、葬儀のあとも、結構お金がかかります。


 

法要の費用、家の処分、財産の管理、法的手続き。

 

納骨、お墓、永代供養。 

 

場合によっては、行政書士や、弁護士費用。 

 

介護等が絡む場合、それに纏わる費用もシャレになりません。 

 


実際の所、資金がいくらでも出せる環境でない限り、葬儀は一番ケチらなければならないところです。

 

実利を考えなくては、資金がショートして、生活が困窮します。 

これからを生きることの方が、大切です。 

 


だから、経験している人は、だいたい良いケチり方を教えてくれるし、
率先して、「安いのにしとけ」と言ってくれる人もいます。
そういう方が居てくれると、ありがたいです。

 


そういう方のことを、大切にしてください。 





・しばらくは忙しさのコンボが続きます。

 

葬式、親戚とのやりとり、残った家族のケア、n回忌、役所の手続き、納骨。
ハメ技のように、コンボが続いていきます。

 

イレギュラーな一撃を喰らうことも、あります。

 

フィジカルが一番大事です。
メンタルは、最初を乗り切れば、たぶん大丈夫。




・率先して動いていると、助けてくれる人もいる。 



けれど、きっと、自分で動き続けなければ、助けてくれません。 
喪主が動く姿が、鏡となります。

 

そういうとき、助けてくれる人を、大切にしましょう。 




・葬儀にかかる費用(一例)

 


それぞれの地域、宗派、斎場にもよるばらつきが大きいと思いますので、参考です。 
目に見えない費用は、結構大きいです。

 

斎場を決めた時点で、もう大方のお金が見えます。

割り切ったプランで勝負している斎場じゃないかぎり、安いプランはないです。

松・竹・梅の、梅の時点で、高いです。梅で良いです。

祭壇のグレードが上がるとか、棺が豪華になるとか、その程度です。

 

棺を良いものにするより、故人の好きだったものを棺の中に入れてあげるほうが、よっぽど良いように思います。

 

だいたい20人くらい来てくれると予定した場合ですが、 お弁当が無かったりすると少し気まずいので、だいたい+5個くらい頼んでいます。

 



 




つらつら書き


・【再掲】葬儀の費用はとても高いです。

 

宗派、呼ぶ人数にもよりますが、家族葬のつもりでも、 
全体で100万円くらいかかってしまったりします。

 

喪主もこれからの人生を生きるために、お金が必要です。

 

見栄をはらず、なるべく、費用を増やさないようにした方が、良いです。 

 

それを何回か経験したから、私の身近な人には、直葬にしてほしいと伝えてあります。

 

できれば、骨を黒潮の流れる場所に撒いて欲しいと伝えてあります。

  

何処かに埋もれてしまうより、海流に乗って太平洋の旅を、楽しみたいと思うから。 
 

 


・香典はもらわない。



香典を貰うと、人手もいりますし、手間もかかります。

 

正直、そんな余裕は無かったので、何回か私の経験した中で、お香典は頂いていません。

 

お金の管理は、本当に大変です。払う費用の管理だけで、手一杯になります。

 

それに、サポートしてくれる人がいたり、お金に余裕が無い限り、
香典返しはお金の面、フィジカル面で、かなりの負担になります。

 

香典を貰っても、費用は回収できません。基本、マイナスです。




・葬儀費用は、葬儀屋さんに払う費用の他にも、結構かかります。



本当に小さい家族葬で、お寺さんを呼ばないのであれば、
もっと安く済むかも知れません。

 

でも、親戚がいて、きちんと葬式をあげるべきだと言われた場合、
もう親戚付き合いを断つくらいの意志がないと、なかなか、断れません。

 

特に、伝統が残るような、田舎では難しいです。

 

葬儀自体が安く済んだとしても、お弁当代、宗教に関する費用、
その他細々としたお礼の費用が発生します。

 

これが、結構高いです。

 

来てくれる方の中に葬儀を経験している方がいれば、かなり頼りになります。
不要なものや、不要なオプションを教えてくれるかもしれません。

 


・お弁当は安いもので大丈夫です。

 

とはいえ、一番安いものは、かなりしょぼいので(助六寿司とか)、
だいたい1つ上のグレードのものを選ぶことが多いです。

 

このときの「安い」は、「比較的安い」であることに気をつけてください。
2,000円くらいはします。

 

せめて美味しければマシですが、高い金をとる割に、
あまり美味しくないところもあります。

 

経験者が居たら、そのアドバイスを聞きましょう。
美味しい仕出し弁当のお店を教えてくれることがあります。

 

わりと、味は大切です。
通夜から葬式まで、それしか、食べられません。

 

買いに出たり、食べに行く暇はありません。
喪主の士気と、来てくれる方の機嫌にも関わります。

 

でも、最悪、体裁だけ整えておけば、それで十分です。

 

高いものをとるよりも、来てくれて、良くしてくれた人に御礼をするほうが
ずっとコスパが良いし、本当に必要な、良い関係を築くことができると思います。

 

二度と会いたくないような人にコストをかけても仕方ないです。
実際、そういう人も来ます。

 

そういう人には、失礼のない程度に、必要最低限のことだけしておけばいいです。


あと、家族葬と言っても、実際には誰か想定していなかった人が来ることが多いので、少し多めに注文しておきます。 


少し少ないかな、と思っても、会いに来られるだけの方も居るので、そこまで多くの量を頼む必要はないかな、と思っています。


呼ぶ時想定する人数+2〜5、くらいでしょうか。 

家族で来られる方も居るので、その計算もしておきましょう。



・仏壇・祭壇の購入を勧められたら、断る。



だいたい高いし、でかいので、広い家でなければ置けません。

 

お骨は、自分の納得できるところに置いておけば良いです。 
遺影と位牌、お骨が置ければ良いので。

 

使わない仏壇に閉じ込めておくよりも、小綺麗なところに置いて、
お花を飾ってあげて、毎日挨拶してあげるほうが、ずっと喜ぶと思うのです。

 

もし欲しいのであれば、自分で買いに行ったほうが良いです。
お洒落なデザインの現代仏壇もあります。

 

高いものなので、納得できるものを買ったほうが後悔が少ないです。




・事前にその人がどういう宗教を信じているか、どういう葬儀が良いかを聞いておく。



例えば仏教の場合だと、何処のお寺から人を呼ぶか、検討しなくてはなりません。

 

マイナーな宗派だったりすると、結構遠い所から呼んでこないといけなかったりします。

 

何処かの檀家さんであれば良いですが、そうでない場合、結構見つからなかったりします。


あと、あんまりガチガチの信仰で無かったり、自分がその宗教のコミュニティに所属していない、所属する意思がない限り、 そこまでお金を出す必要はないと思います。

 

でも、相手もプロでやっているものなので、呼んだ以上は、 

最低限度のお金は必要です。

 

私のときは、「絶対、呼ぶな」と言っています。

そう言わない限り、きっと、呼んでしまう人も居るから。



・お寺さんに払う費用は高い

 
宗派によって、払う費用はバラバラなので、情報収集が必要です。

 

お寺さんに直接聞いても良いですが、はぐらかされることもあるので、
最近お葬式をあげた人に聞くのが、本当は良いと思います。

 

・戒名代、あるいはお布施、御礼代。
・御膳料(弁当代)
・お車代(タクシー代)
・初ニ・七日〜n日忌(百箇日までが多い?)

 

法要は、やりたい回数やれば良いです。
信仰にもよります。

 

けれど、現実問題として、そう何回もできません。

 

お金のこともありますが、みんな、バラバラの場所で勤め人をやっている時代なので、
そんな回数をしても、まず集まれません。

 

近い場所で住んで、集落のなかで、集団生活をしていた時代の儀式です。

 

尊重はするべきかもしれませんが、現実問題として無理があります。

 

個人的には、葬儀後の法要と、四十九日くらいをやっておけば良いかな、と思います。 


 

・「宗教的な儀式にお金を出したくないけど、周囲からの圧があるのでやらなきゃ……でもつらい」という人向けの気持ちの切り替え方



「絶対やらねえ」という強い意思を持っていれば解決しますが、現実問題としては世間体が気になるし、やらなきゃいけない場合も多いと思います。


 

私自身は、科学技術と、時計の針を信仰しています。

 

これからもずっとそうあり続けるつもりですが、別に宗教を嫌っているわけではないし、自分の利益が脅かされない限り、排斥するつもりはありません。 

 

それらが信仰されている理由はわかりますし、それが必要な人も居るのだろうと思います。 

 

実際、お葬式のときの儀式を見たり、お経を聞いていると、少し気持ちが穏やかになる感じはします。



それでも、高いです。

 

けれど、私は、「あること」に、気付きました。

少なくとも、私はこう考えることで、納得できたし、リスペクトできました。




非日常的な、聴覚へ届くリズム。香の匂い。皆が同じものを見聞きする感覚。 

一種の、トランス状態になる感覚を感じます。 



私は、これらの儀式を 「音楽ライブ」だと思いました。

ライブハウスを借りて、アーティストを呼ぶ感覚。



当然、 プロのミュージシャンを呼ぶには、お金がかかります。

場合によっては、何組も呼ぶ必要があります。



そして、お経は音楽です。 

これは、比喩でもなんでも無く、本当にそうです。

 


韻を踏んだり、パーカッションを鳴らしたり、場合によっては、観客にコールを求めることもあります。



完全に、ライブです。



お経は完全にラップですし、宗派によっては、4つ打ちのビートを鳴らすところもあります。

クラブ音楽が好きな人は、結構好きだと思います。本気で。

 


テクノ法要というものを創られた方が居ます。

 

それは、正当進化だと思います。 

本質は、このトランス状態と、グルーブ感を共有することなんだと本気で思います。 

 


みんなでお経を唱えるタイプのものもあります。 

 

全員が一体となる、グルーブ感を感じるものもあります。



宗派によって、曲調、パーカッションが異なります。

ハイハット、スネア、キックが、それぞれ異なります。

 


私には、その名前はよくわかりませんが、 色んなパーカッションがあります。

 


木魚、金属の鉢、鉄琴、太鼓、シンバル、銅鑼、その他、沢山。 

 

 

お経の内容も、古典的なもの、伝統的なもの、現代的な内容のもの。

クラシック、オールドスクール、J-POP。

 


多種多様です。



アーティストの他にも、パフォーマーを呼ぶ必要がある宗派もあります。


総合演出が、必要な宗派もあります。



総じて、結構高いですが、プロを呼んでいる以上、それなりの対価が必要です。

 

だから、家族にそういった負担をかけたくないときは、 事前に自分の意思で断っておかないとダメだな、と感じました。 

 

 

「伝統だから、やったほうがいい」

「そういうものだから、やらないとおかしい」

 


 という声に対抗するには、故人自体の意思表示が、一番効果的で、棘が立ちません。 

  

 


・その他

 
棺の中には、燃えるものであれば、何かを入れることができます。

好きだったお酒などを、紙コップに入れたり、生前のお気に入りの服や、思い出の品なんかを入れることが多いです。


あと、思っているより、人は優しいことが多いです。

 

 


また、何か思いついたら、続きを書きますね。


次は、役所の手続きなど、でしょうか。

 




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